若い喫煙男性を襲うバージャー病とは?

バージャー病とタバコ

 

 

まず、最初に申し上げておきますが、「喫煙者=バージャー病」ということではありません。ただし、タバコが有力な原因と考えられているというのも事実だということです。

 

バージャー病というのは、血管の炎症が主な症状となる疾患のことです。前述の通り、その発症原因については、まだはっきりは解明されていません。原因がわからないから、難病指定もされています。

 

しかし、これが原因に近いのではないか?と言われているものがいくつかあります。その中で特に多くの専門家が指摘している原因を採り上げてみると、やはりタバコ(喫煙)は一番目に来るわけです。つまりバージャー病とタバコには密接な関係があると考えられているのです。これは否定できないでしょう。

 

まず、タバコにはニコチンが含まれていますが、これには血管を収縮させる作用があります。基本的にバージャー病患者はすでに血管が炎症を起こすことで径が小さくなっているので、加えてタバコを吸うことのデメリットは小さいものではありません。更にタバコを吸うことで傷の回復などもより遅くなります。

 

バージャー病に伴う症状である手足の潰瘍、壊死などは、喫煙をすることでもっと悪化します。従って、バージャー病明確な原因だと断定はできないのですが、バージャー病が疑われた人の場合は、とにかく速やかに禁煙することが求められます。禁煙をすることで、バージャー病は順調に回復しますし、最悪でも症状の進行が止まります。

 

これでおわかりの通り、バージャー病とタバコには、深い関係性があると考えられるのです。近年になってから、バージャー病を発症する人はあまり多くないようですが、実はそれは若い世代の喫煙者が以前より減少しているからではないか?と考える医師たちもいます。