若い喫煙男性を襲うバージャー病とは?

バージャー病の症状

 

 

バージャー病の主な症状主な症状としては、神経症状、血行不良による障害、下肢の痛み、ということになります。そして最悪の場合は、手足の切断が必要になります。

 

もう少し症状について詳しく説明します。神経症状では、しびれ感、指趾の冷感、安静時疼痛などがあります。血行不良では、皮膚が蒼白化し、皮膚の潰瘍(欠損)も発生します。指の壊死もあり得ます。

 

下肢では特に歩行と関連した痛みの発生です。…安静時とは別に長い距離を歩くと足が痛くなるのですが、休みをとると痛みが軽くなります。さて、バージャー病が進行すると激しい痛みが出ます。歩いていない時でも、血流が悪化しているので、足先の痛みなどが起きます。

 

こうした症状はバージャー病の進行を示しています。足の壊死まであと一歩の状態ですから、もはや猶予はありません。早急に病院に行かなければなりません。

 

バージャー病の検査としては、まず、「足関節の血圧測定・ABI検査」があります。足関節や上肢血圧比を調べる検査がABI検査で、足関節と上腕の血圧を測定して、比率を計算し、血管の閉塞状態を確認します。

 

また、バージャー病の確定診断のために、血管造影検査も必要です。これはカテーテルで造影剤を注入してからレントゲンの撮影をします。レントゲン、造影剤を使用したくない時には、近赤外線蛍光検査も行う病院もあります。赤外線が人体を通過するので、その性質を利用し、人体の血流を調べます。

 

バージャー病は公費負担のある難病指定の病気です。バージャー病の治療においては、とにもかくにもまずは禁煙です。薬も、外科手術も、最新の治療を施すにしても、喫煙を止めないとバージャー病はよくなりません。